Ootakeのビルド環境構築

"Ootake"はKitao Nakamura.様が公開されてる「PCエンジン」のエミュレーターソフトです。
その"Ootake"のビルド環境の構築について、手順を記載したいと思います。

  1. "Visual Studio 2022"のインストール
  2. プラットフォームツールセット"v141_xp"の追加
  3. "Microsoft DirectX SDK (June 2010)"のインストール
  4. dinput.libの追加
  5. "Windows 8 SDK"のインストール
  6. Ootake.rcの変更

"Visual Studio 2022"のインストール

Ootake(Ver3.04 2022/05/30)の開発環境は"Visual Studio 2022"とReadme.txtに記載されてています。

"Visual Studio Community 2022"をダウンロードします。

ワークロードの「C++によるデスクトップ開発」をチェックしてインストールします。

プラットフォームツールセット"v141_xp"の追加

インストールした"Visual Studio 2022"でビルドしようとしても下記のようなエラーが発生します。

 

Visual Studio 2022”へ"v141_xp"を追加するため、”Visual Studio 2022”と同時にインストールされている"Visual Studio Installer"を起動。

上部タブで「個別のコンポーネント」を選択し、検索窓に"XP"を入力。絞り込まれた中から、「VS 2017(v141)ツールのC++ WindowsXPサポート」にチェックを入れて[変更]をクリックする。

"Microsoft DirectX SDK (June 2010)"のインストール

まだエラーします。

 

xaudio2.hについて調べてみるとDirectX関係であることがわかります。

また、プロジェクトの「追加のインクルードディレクトリ」を確認するとバージョンは"Microsoft DirectX SDK (June 2010)"であることもわかります。

"Microsoft DirectX SDK (June 2010)"は下記からダウンロード可能です。(2022/10/28現在)

https://www.microsoft.com/ja-JP/download/details.aspx?id=6812

dinput.libの追加

まだまだ。

 

この"dinput.lib"についてReadme.txtを見ると作者様の熱い想いが伝わってきます…

出来れば"October 2004"以前のdinput.libを用意したいですが、作者様が記載されているとおりMicrosoftには見当たりません。また"August 2006"も現在は消えてしまっているようです。

そのため、下記からdinput.libのみを取り出し"C:\Program Files (x86)\Microsoft DirectX SDK (June 2010)\Lib\x86"へ追加しました。

https://archive.org/details/dxsdk_oct2004

"Windows 8 SDK"のインストール

もうちょっと。

 

プロジェクトの「追加のライブラリディレクトリ」を確認すると"C:\Program Files (x86)\Windows Kits\8.0"が追加されています。

 

下記によると、このディレクトリはWindows SDK 8.0のインストール先のようです。

https://wiki.onakasuita.org/pukiwiki/?Windows%20SDK

下記から”Windows 8 SDK"をダウンロードしインストールします。

https://developer.microsoft.com/ja-jp/windows/downloads/sdk-archive/

Ootake.rcの変更

最後にOotake.rcのアイコンファイルへのパスが"E:\\VSprojects\\Ootake\\Ootake.ico"と絶対パスになっているので、"Ootake.ico"と相対パスへ変更すればビルドが通るはずです。